目を閉じて舌だけで味の違いが分かることより目を開けて舌なしで味を思い起こせる能力。

記憶まで奪うほどの術を使う恐ろしい敵はそんな術を使うだけあってただの話の通じない奴なんだな。

「光は波であり同時に粒子である」と習わされてから何十年？物理学から両極性の問題が出たというのに未だにそこは手を付けられていないという謎。

ほんの些細な二者択一の前で身がすくむことがある。それは往々にして最早どっちでも最高最良で。ただ、そこに至るまでにどんだけ頑張ったかってことを思い起こすだけでいい。

理解が早いと行動との時間差がだるい。でも、頭と肚とで二度楽しめる。

例えば部屋の鉢植えとかに言葉をかけるとかいうの、やぶさかじゃないんだけど、気色悪い感じが、なんか、どうもね。 で、「よっ！」とか「やるじゃん♪」とか「いいわ〜♪」とか、せめてこんくらいで。

言葉はスッカスカの情報ゆえ背景はこっち持ちの盛り放題。だから効く。

悪い流れにはいつだってうんざりするけど、流れているのなら、変化しているのなら、行き着くところがきっとある。

万策尽きても祈ることが出来るのが人間。手立てがあっても選択せずに自らを見捨ててしまうのも人間。

後ろに目は無いから、立ち止まって振り返って初めて歩いてきた道のりが見える。「道こそがゴール」という言葉の意味を知る。

愛するもののことは心配しない。「だいじょうぶ」って思う。ぜんぜん大丈夫じゃない時でも「だいじょうぶ、今だけ」って思う。 それを自分にもできたらなあ。

窓から斜めに入り込む日差しにうつ伏せでひなたぼっこ。 そういえば真夏の高い太陽にも、室内までは入り込まないくらいの慎ましさはあるんだな。

古代のまじない師を召喚できても現代人の病には効かないだろう。 同様に、西洋医学もこれからを生きる私達にはとうに古い。

「考える人」の肩に手を当てて散歩に誘う。

喜怒哀楽という。怒りとか哀しみを押し殺すなら喜びや楽しみも逃げていってしまうもの。

涙が出るならそれはいいことだ。うれしくて泣けちゃう時とおんなじ顔になる。

止まない嵐は無いのだろうが、晴れたらまた瓦礫を拾う。それもいいけど、また嵐が来て、晴れて、瓦礫を拾うだけの魂なんかごめんだ。

その楽しさが偽りで、実は崩落寸前の悲鳴だったなんて。 なんて悲しいことだろう。 私があまりにもご機嫌だったら、せめてあなただけは騙されずにサインを下さいなんて、 めったにしやしないお願いをする。

いつも濃淡のグレーで作っている石けん、今日は少し空色を入れてみた。夕刻に空を見上げれば雲の切れ目に青い空。そういうサインは見逃しゃしないからさ。

人を巻き込む失敗なら怖くもあるけど、精々自分一人が落ち込んだりちょっと傷ついたりする程度の失敗の何が怖いんだろう。

ただひとりごとが交錯している状態を会話だと思っている人たちと関わるのは無駄どころか危険極まりない。

今現在力を持って世の中を動かせるのがどういう人たちで彼らが何を最優先にしたいのかを考えれば、どのへんの情報が怪しくてどこら辺に信ぴょう性があるかのおおよその検討くらいは付けられる。

器用に色々なことができると手間暇かけて貧乏を乗りきれる。器用貧乏のほんとうの意味。

現代人は面倒くささの対価に金銭を支払うわけで、だから面倒な思いをすればお金はあまりかからなかったりする。

「欠点は克服すべき」間違ってるわけじゃない。ただ、もう時代遅れ。旧き良き時代として語られる時を待つだけ。

「どんなクソババアでも所詮はか弱い女性じゃない？」って男ならあっさり言えなくてどうするよ。

人生のツケの支払い完了でここがゼロ、きっと、たぶん、ここから先に進むことは今までほどキツくはない。わかんないけど。少なくともそんな気持ちで。

ドラえもんを殺す覚悟がなきゃ無理。

反面教師が多すぎると混乱する。でも、精錬にはこれ以上は無いかも。鋼のような自分の軸。

「でも、偉いよな」「でも、凄いよな、やっぱり」 まだ「でも」が付くけどそう素直に思えただけでも。