ハイロウズの名曲「不死身の花」

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「不死身の花」のこと
不死身の花を引用する時、
「出会わないほうが すれ違う方が
 手に入れてしまわないほうが」
と、書く人を多く見てきた。

「さようならが寂しくないなら 手放す時ためらわないなら」の部分を省く。
ここを省略したら歌詞の意味が変わってしまう。

みんな、勘違いしてる。
「こんなに寂しいなんて、逢わないほうがよかった」
っていうどっかのクソフォークソングとしてハイロウズをとらえるのって、不思議なことだ。
こーゆーのを目にするたびに
「あんたほんとにハイロウズとかわかってんの?自分の人生のイイワケにインパクトのあるフレーズつかってんじゃねーよ。」
と、思うわけだが。あまりにもそういう人が多いのでほっといた。

不死身の花としてしか生きられなかった人。
前曲の「夕凪」のようにしか生きられなかった人。
その、不死身なる強い魂を持った人が嘆いている。
「永遠にずっと変わらないなんて
 燃えないゴミと一緒じゃないか!!」
ここはさりげなくながれるけれど、
ほら、マーシーのサイドヴォーカルが叫んでるよ!!!

さようならするのが悲しくてたまらない人とこそ出会いたいんだ。
手放す時があったらためらうようなものと出会いたいんだ。
「僕は不死身の花として生きるのなんかもういやだ!」

そんな声が聞こえませんか?

そして、
この曲はなんだか行進曲のように明るい。
何故?
「不死身の花」としてしかいきられなかったあなただって立派だよ、ってそんなとても深い優しさを感じる。
これじゃなきゃ甲本ヒロトじゃない。ハイロウズじゃない。

そんなめんどくさいこと考えたくない人は別にそれでもいいけど。ここまで読むことが私のファンとしての誇りです。