*#011 CHAIN OF FLOWER:天使からの贈り物


25ミリリットルを使い切ったのは先月末だった。

評判にたがわず、不思議なものだなあ、このきれいな液体は・・・

しかし果たして、
不思議!って、思うとき、
それはほんとうに不可思議なことなのか?
不思議!って思うとき、
同時に、「やっぱり!」とか、「当然!」って感じているんだって思うんだ。


ともあれ、何が起きたのか。

三日くらい経った頃か、
突然”自己肯定”なるものがストン!と落ちてきて、
私はいきなり楽になった。
気が付くと私は以前のようにせっけんのタネをかき回していた。
もしかしたら、もう二度とそこには戻れないのかもしれない、なんて思ったりしていたのだけど。


たった一瞬の変貌。

ともあれ、あとはただ眠たくて、
リアルな、不思議な虹色に彩られた夢を見続けた。
そんな夢の中で私は色々なことに答えを出していた。
様々な強迫観念がほぐれていく、ただ夢を見ているだけなのに・・・・


余りにも簡単にそれ、自己肯定という意識が、腑に落ちてしまった。
多分、
もう私の中では十分に準備だけはできていたんだ。
でも、きっかけの作り方がどうしても、どうしてもわからなかった。
それをもたらしてくれたんだろう。


それはまるで、
空から、天使なるものが
「ほら、これでしょ?」って言って、
ストン、って、私の胸の中に落としてくれたような、
そんな体験だった。


不思議!でも当然。
物事っていうのはすべて、
起こるべくして起こっているのだからね。