大国アメリカの崩壊:故小田実さんのことば
2006年に亡くなった、作家で政治家で市民活動家の小田実さんがインタビューで切なく語っていたのを思い出す。
今の若い人は日本はダメだとかいうんだろうけども。
日本はね、そう、捨てたもんじゃないんだってことをね・・・。
日本という国は、世界中で唯一、軍需産業無しに、平和・・・平和にね、
産業革命を達成した国なんだ、唯一の。
それがね、ああ・・・富国強兵さえしなければ、富国強兵さえしなければよかったんだなあ・・・
そして、戦争をして、めちゃめちゃに・・・・ああ、そう思うと切ないな・・・めちゃめちゃにしてしまった・・・・
なんでね、未だにアメリカって国といつまでも手を切らないでいるんだろうかってね。
ヨーロッパも、ラテンアメリカも、もうそれぞれアメリカとは手を切ろうとしてるのに。
アメリカって言う、巨大な・・・・モンスター、モンスターが、
いつからか世界征服をたくらんで、
失敗して、
その、巨大なモンスターが今、
のたうちまわって苦しんでいる。
今のアメリカに手を貸すって事は、アメリカにとっても、
アメリカを余計に苦しめることになるってのに、
なんで未だに日本はアメリカについていこうとしてるんだろう・・・・
なんでこんなに一字一句覚えてるんだろう、そのくらい、この言葉は印象的だった。
聞きながらに、その巨大なモンスターが悲鳴を上げ、のたうちまわり、血を流している光景が映像として私にはその時、見えた。
最後の最後まで病床でテープレコーダーに向かって、声を振り絞って様々な大切なことを語り続け後に残そうとしていた、
小田実さんの姿は
壮絶で、
とてつもなく美しかった・・・・・・