ともだちがいません



私は去年まで病院の精神科デイケアに通っていた。
住み慣れないし、友達もいないこの田舎、
行き場の無い自分にとっては唯一の居場所だったのかもしれない。
でもそれもなんだか哀れな気がして、
去年あせってアルバイトを始めたらボロボロになってしまった。


人間関係を苦手とするようなところは私にはあまり無い。
ただ、仕事となると妙に力んでがんばってしまう。
気晴らしっていうのが下手なんだ。


40代から70代の奥様たち、
みんなとてもよく働くまじめな人たちで、
スーパーマーケットってこういう人たちが支えてるんだなあ、
日本人って、特に働く主婦はすごいなー、って感じた。


まあ、私は主婦業からドロップアウトした人間なので、
しかたない、彼女たちとの共通の話題ってのが限られる。
しまいにゃ、
「あなたは家に帰ればおかあさんがご飯作ってくれるんだから楽よ〜〜」
なんつって・・・・・悪気が無いのはわかってるけどこっちにゃグッサリ来る。
・・・・・それができりゃ、とっくにやってるよ。
うつ病の悲しさは他人からは怠け者にしか見えないところ。
慣れてはいるけどやっぱり寂しい。


でもこういうことはまだ大丈夫なんだよね。


私の場合、一番つらかったのが、制服・・・・・てか作業着。
魚売り場だったので、手先の器用な私には嫌いな仕事じゃなかった。
真っ白な白衣に顔が殆どわからない、髪がすっぽり隠れる帽子を被る。
やはり白いゴムのエプロンと長靴。
職場は氷だらけで冷えるので、何枚も厚着をする必要がある。
とにかくすっぽりと防備されて、
背の高さとか、太り具合とかでしか誰が誰やら判断できない。


こ・れ・が・つ・ら・い・の・・・・・・・・



私にとってその日の気分を上げるのは服装と化粧だったりするんだな。
別に良いものを着て無くてもいい、気持ちよければいい。
どん底のときは別として、
ストレスを溜めてつらいときほど念入りにお化粧する。
これは変えられない。


だから、化粧なんかしても無駄みたいな環境で、
ただ寒さから身を守るためだけの服を着る。
これがもの凄いストレスになっちまう。。。。。
自分がロボットになったような気がする。


そんなわけで、思い返しても制服のある職場で長続きしたことはないんだよね。


女性の多い職場の一つの楽しみは、
「その服似合ってるね」
「かわいいピアスだね」
「あの店の服、わりといいよ」
これなんじゃい!!!!


あのスーパー、水曜日卵が百円だよ」
「今日のチラシ見た?帰りに寄らなくちゃ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・興味ねえ。
主婦の頃から興味ねえ。。。。


東京に住んでた頃は専業主婦もおしゃれな人がたくさんいた。
それが千葉に来てから
「いつもきれいにしてるのね」
なんてうざいほど言われるようになった。
そしてスーパーの特売の話で盛り上がる。


私が変なのかもしれないけど、
この感性に不適応なアレルギー症状をおこしてしまうのよねーーーー。