ありのままへの浄化ってことか

ありのままで、ありのまま、ありのままに、ありのままの自分、
やたら強調するオーラソーマ


これは以前に私が行ってた「仙骨無痛治療」っていう変わった整体みたいなの、
MARTっていうんだけど、ここの本やら何やらで言っていたことと考えかたが似ている。
そして、バカみたいに簡単なのも似ている。
整体って言ってもマッサージもなんもしない。
ただ、後ろ向きに立ったまま、治療師がちっちゃなペンのような磁石で
腰の仙骨のあたりに触れるでもなくただかざす、基本そんだけ。
で、なんかわからん、微妙な変化や、強烈な変化が起こる。


私はとにかくずっと病人なので、うつだとわかるまでに、一度針治療に行った。
尋常じゃない肩こりだったから。
そこで女性の治療師さんに驚かれた。
「まあ、これじゃあ、つらかったでしょう、ほんとに、かわいそうに」
って。
肩こりくらいじゃ誰も同情してくれないもんで、そう言われて涙が出そうだった。
「一体、何をそんなにがんばっちゃったのかしら」
「なんだかあなたおひめさまみたいなのに、もう、かわいそうにねえ」


治療後、何より心が軽くなった。
体は、すこしだけ、軽くなった。
でも、通い続けることにはならなかった。
金銭的な問題もあるけど、なんとなく、自分の中に、
この方法で根本的に良くなるという気がしなかったから。
対処療法でしかないと。


不可思議なMARTですごかったのは、
何度かの治療後、
夜中に突然顎が動き出したのだ。
志村けんの”アイーーン”みたいな顔を、左右交互に、30分は続いた。
自分の意思とかかわりなく骨が動いて何かを調整している。
もう、自分でそのさまがおかしくてたまらないんだけど、
笑う余裕も無く、アイーーーン、アイーーーン、アイーーーン、、、、、、、、


後日治療師さんにそれを言うと、
「顎が動き出すってのはそれは相当切羽詰った状態だったんでしょう。よくあることですよ。」


もうこの時はうつだとわかってたけど、
精神科医のくだらなさにむかついてぐれてたので、病院へは行っていなかった。


この治療院には半年くらい通った。
そして、MRTの言い方で、「逆行現象」っていうことなのか、
まるで動けない寝たきりのうつ状態になって、
結果、この今いる父が退職後に越した場所に来ることになった。


千葉市にもMART治療院はあるんだけど、遠いのと、
あとね、なんか辛気臭いんだよね・・・・・難病で医学で治らないような病気の人でいつもあふれてるからさ。
別に自分もじゅーーーぶん、辛気臭いんだけど、だからこそ嫌なの。そーゆーやつ、私って。


もともとこの治療院の関係の会社の広告デザインの仕事で、資料としてMARTの本を数冊いただいて、「難病が画期的に治った」みたいないかがわしい本ばっかなんだけど、
暇にまかせて読んでたら、なかなか核心を突いているというか、その治療法の根本的な思想に納得したんだよね。
今でも、あれはアリだな、と思う。
辛気臭いのが欠点なだけ。


だって、
オーラソーマはきれいだもん。
私は弱いものが片寄せあって集まってるのなんかやだもん。
だからデイケアももう十分だと思ってる。
いつのまにか、
私は前ほど弱くない。


ありのまま、を認めたから。
ありのままなんて、そんな向上心の無い、って感じだけど。
実は余計なものばっかり背負い込んで、自分のありのままが見えなくなってるから自分に批判的になってしまうだけ。
余計なものをそぎ落としていく、今の時代ってそういうことが一番必要なんだな、って思う。
例えば、中学生や高校生が「携帯電話がなきゃ生きていけない」という。
別に生きていけるし。便利以上のものを背負い込んじゃったんだね。
「便利」ただそれだけだよ、携帯電話なんてさ。


ありのままって むつかしくて でも とてもかんたん