うつくしいということ

きっかけはいつもそれだ。


今よりずっと元気だった頃、
つらいときにはいつも
”なにかきれいなもの”をつくってた。


泣きながら学校のショーに着るワンピースを縫っていたあのころ。
そういうときに出来上がるものは何故かとてもうつくしい。


なにもかも見失いそうになるとき、
わたしをここに引き戻すのはいつも
「ああ なんてきれいなんだろう」
そんな想い。



今度もまたせっけんをつくり始めよう。
きれいでとてもいい香り。
数ヶ月前に漬け込んだ緑茶のオイル、
深いオリーブグリーンに染まって
わたしを待っている。