どろろ

そういえば、
映画「どろろ
なにげに よかったなあ。
かなしいおはなし・・・・


どんぶらこ、と川を流れてくるたらい
体が無い、顔も無い 赤ん坊
目も口も暗い穴のよう
空虚、という言葉が浮かぶ


”「泣いている」と思った”
この一発目の台詞になんだがたまらないものがあった。
驚くよりはやく、
気持ち悪いと思うよりはやく、
「泣いている」と思う・・・・


空虚というのものが実体化するとしたらきっとそれは泣いているのだろう・・・


屍を材料に体を作る
目も鼻も口もない、当然表情も無い、
でも、
「何故か気持ちがわかる」と言う
喜んでいる
花を見て笑っている


全編に異形なるのものの孤独が響いている
欲望と引き換えに親に捨てられた身
自らの体を取り返すために戦う
探す必要は無いという
自然、体のほうが彼を呼ぶと


人間の醜い執着そのもの 醜い化け物たち


そして両親との再会が引き起こすやりきれない結末



とてもとてもかなしいはなしだ・・・・・




・・・・・しかし、芝咲コウのあのガキ、必要か??
あの存在が全てを安っぽくしてる。
まあ、ああいうガイドがいたほうがわかりやすいんだろうけど。。。。


原作手塚治かあ、なんか聞いたことあった気がする
手塚治っていうと正統的な、上品なイメージがあるけど
こんなのも描いてたのね。




やっぱ宮崎駿の作品って偽善だよなーー、浅いよなーー、リアリティー無いよなーーーー、
なんでみんな騙されるのかなーーー・・・・・・・